アメリカGEの年金削減の実態と、効果について!

2019年10月7日、アメリカのGE(ゼネラルエレクトリック社)は20,000人の従業員の年金の凍結と、2011年以前に役員となった約700人の補足年金給付を凍結すると発表しました。

https://www.genewsroom.com/press-releases/ge-announces-us-pension-plan-actions

これにより、年金の不足額(将来の支払い分)は約50億ドル~80億ドル減少し、バランスシート上の負債は40億ドル~60億ドル減少します。

なぜGEが年金の凍結をするのかというと、2020年末までの間にEBITDA(税前利益に特別損益、支払利息、減価償却費を調整した数値)に対して2.5倍のレバレッジにし、バランスシートを強化したいからなのだそうです。

利益が減少していっている企業だと、負債の利用はROEを減少させるだけなので、そのせいなのかもしれませんね。。。

それにしても、2018年度末のアニュアルレポートを読むと、PBO(退職給付債務)が685億ドルで、年金資産が500億ドル。その差が積み立てる必要がある金額で、約185億ドルあるわけなので、今回の年金凍結は、ごく一部という感じです。


年金に手をつけるのは、従業員のヘイトをかなり上げてしまう事になりますが、何故今年に入って、年金を凍結する事態になったのでしょうか??

私は2018年の業績が関係していると思います。

実はGEは、2018年にのれんの減損を実施していて、221億ドル計上しているんです。数あるセグメントの中で、一番金額が大きいのは、電力事業で212億ドル。

業界全体があまり景気が良くなかったみたいで、将来の収益とキャッシュフローの予測が下方修正されてしまったようでした。

また、電力セグメントののれんの大部分は、アルムストの買収の結果にでた158億ドルで、多額の残高があったのが、ネックになってしまったようです。

〇まとめ

業績の悪化局面では、のれんが発生するような企業買収は危険ですね……(もっとも企業買収を行った時は業績が良かったのかもしれませんが)。

それに、年金は従業員が働くモチベーションの一部でしょうけど、暴動とか起きないんでしょうか? 年金を凍結される対象になった従業員が気の毒でなりません。

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